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農業を体験する主な方法は市民農園や農業体験農園など、料金を支払って農業することがあります。その他にも、アルバイトやボランティアの感覚で農業を経験するボラバイトというものがあります。

ボラバイトとは、ボランティアとアルバイトを掛け合わせた造語です。実際に農家のもとに行き、農業アルバイトをすることができます。それでは、ボラバイトとはどのようなものでしょうか。詳しく解説していきます。

ボラバイトとは?

ボラバイトとはボランティアとアルバイトを掛け合わせた造語で、農家や牧場、ペンション、キャンプ場などで一定期間働く働き方のことをいいます。ボラバイトはお金が一番の目的ではありません。

全国の学生や社会人などが、都会では経験できないような仕事を体験することや、地域やその家族との交流も含めた働き方を目的としています。主に収穫の農繁期やハイシーズンの宿泊施設などをお手伝いに行って共に働き、コミュニケーションを図ることを最大の目的としています

ボラバイトを受け入れる側をボラバイト先、働く側をボラバイターといいます。イメージとしては「援農」に近いかもしれません。

ボラバイトタ-を受け入れてみて

実際私は、ボラバイトの受け入れ先として、ボラバイターを過去に受け入れたことがありました。ボラバイターとしてやってくる方はさまざまな方がいて、農業大学で学ぶ学生から、一般学生、社会人、主婦などがいました。

共通しているのは、「市民農園で農業をしている」「これから新規就農したい」「農業をする予定はないが、いろんな経験をしたい」など、基本的に農業に関心がある人が多い印象でした。ボラバイトは経験や交流を最大の目的をしていることが多く、お金を目的とはしていないということもあります。大体1日のバイト料は3000~4000円ほどで設定しました。

受け入れ先でもバイト料は異なり、短期から長期まであります。短期の場合は通勤時間の都合もあり、自宅の近くでしか探せません。移動の時間も含め、仕事時間や内容が限られてくるからです。長期の場合は農家などに宿泊し、食事がつくというところもあります。

そのため、食事や宿泊はボラバイトの受け入れ先(農家側)で用意するということがあります。私が初めてボラバイト先として受け入れたとき、やはり住み込みで他人が寝泊まりすることになるので、食事の準備や部屋の準備などしなければなりません。家族が住んでいるならば、家族の負担が増えることは覚悟しなければなりません。

それでも、忙しい農繁期などは人手が必要なので、そのようなときは安いアルバイト代で手伝ってもらえることができます。

また、いろいろ人がいるので、ほとんどは熱心に仕事をする方でしたが、始めての農作業に体がついていかなくて全く仕事にならないという方までいました。

ボラバイターからすれば、ボランティア感覚、交流感覚の遊び半分になってしまうこともあります。私が頼んだ時期は、農繁期で収穫の最盛期なので1年で1番大変な時期になります。この時期は1日朝から晩までひたすら収穫するので、ある程度の暑さに負けない体力とスピーディーな作業が求められることになります。

そのような場合は仕事に対する感覚に個人差があるので、それであればボラバイトではなくアルバイトを頼んだほうがいいということになります。

普段できない経験に価値をみる

ボラバイターの立場からみれば、気軽に農業を体験できます。ただ、交通費が自腹だったり、バイト代も期待できない金額だったりするので、収入を得るという目的では行かないほうがいいでしょう。

行ってみたい場所や、やってみたいことなど目的があり、滞在期間も1日から長期まで選べるので迷っているのであれば勇気をだして行ってみるのもいい経験になります。

ボラバイターとして来てもらった方は「なかなかできない体験だったのでいい経験ができた」という経験に価値をおく方が多かったです。私がボラバイターを雇ったとき、わざわざ電車賃を払い乗り継いでも来てよかったという声をいただいていました。

また、「農家受け入れ側」としては労働の割に時給が低いので、賃金の部分は野菜や果物などでおぎなっていました。

ボラバイトといっても考え方はボラバイト先でまちまちであるため、農業指導をしながら、販路の開拓や経営のことなどを教えたりする農家もあれば、ただの労働としてしか考えていない農家もあるでしょう。これについては、実際に行ってみなければわかりません。

農家で体験することは実際の現場を知ることが出来る

求人によっては正社員の登録を視野にいれた本格的なところもあるようですから、そうしたところならお金をもらいながら技術を学ぶということもできます。一般的には技術や経営を学ぶためには専門学校や農業大学、職業準備校などにお金を払って学ぶ必要があるからです。また学問と現場では異なることもあります。

それを考えると、お金をもらいながら現場の知識を経験できることは大きなメリットになります。そのため1.、どんな所で何を学べるのかあらかじめ自分で考えておく必要はあります。

普段都会暮らしをしている方にとっては、田舎の自然の中での作業は新鮮さや、自分自身で何かを見つけるきっかけになるでしょう。いい面も悪い面も含め、田舎の雰囲気を味わえることができるからです。

また、ボラバイトで応募してくる方は自分探しの旅をしているような感じの方もいました。農業に興味がある方以外にも「何をしていいのか分からないが人生に迷っている」という感じで何か経験してみたいと考える方もいました。

ボラバイトの応募の流れ

実際ボラバイトをしようと思ったらこのような流れになります。

1.サイトで求人を探し、地域、期間、作業内容を確認する

2.必要事項を記入し、フォーム送信する

3.詳細がメールで送られてくる。内容に同意したら、履歴書を作成する

4.ボラバイト先と電話面接をする

5.作業日程、採否の結果を待つ

参考までに、主にこのような流れになります。どのような体験をしたくて応募するかは個人により違いますが、なかなかできない農業の体験に興味があればやってみてはどうでしょうか。

ボラバイトはアルバイト感覚で気軽に農家の元に行って農業経験をすることができます。ただ、アルバイトとボランティアの両方の感覚を含んだものなので、アルバイト代を期待することはできません。

農業は外で体を使って仕事をします。そのため都会で生活をしていたならば「想像していたのとは違う」ということもあるかもしれません。それでも農業を体験したいと考え、経験したことのない作業をしてみたいのならば手軽に始めることができます。

このような「普段経験できないことを経験できる」ということに価値があるため、農業を実際の現場で仕事をする農家から学べることはたくさんあります。