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とにかく農業は儲からないといわれています。自然環境に左右されるし、相場が不安定で安いし、重労働だし、手間がかかるし経費がかかるしで出せば切りがありません。

それくらい農業経営は投資する金額に対して利益を出し続けるのが難しいです。

また自然の中での栽培なので不確定要素も多く、農業ならではの問題もあります。そこでどうしたら農業で稼ぐことができるのか日々考え続けました。

特に重要なのは栽培技術を磨いて高品質なものを多収穫することと販売単価を上げることです。

そんなこと当たり前のことかもしれません。そしてどちらも難しくてそう簡単ではないと思うことでしょう。

私は、農業をしながらインターネットで自分で生産した農作物を自分で販売しています。私も以前は生産するだけの農家で、その後は農協や市場に出荷しているだけでした。

ただ、現在では市場に出荷するときの3倍以上の価格でお客様に感謝されながら販売することができています。直売のため、手数料がとられることもありません。

既存の顧客リストが1000名以上いるのでダイレクトメールやメルマガだけで毎年安定した売り上げをあげています。ホームページで自動で新規顧客を集客しているので、毎年売り上げは増え続けています。

私は農家をしていますが、ダイレクトメールを送るだけで多くの反応を得ることに成功しています。

このようにいうと「人脈がありパソコンに詳しくて能力があったのではないか?」と思うかもしれません。ただ実際のところは、優秀な農家ほど体力もなく人脈もなく、パソコンにも詳しくありません。当然、私もパソコンスキルはゼロでした。

ただ、私は何もないところから畑で農作業をしながらビジネスの音声を聞き、夜は眠い目をこすりながらホームページをコツコツと作りあげてきたのです。

私は農業をしながら複雑な想いがありました。儲からない、衰退し続ける農業が目の前にありました。そこで、「このまま人生を終わりたくない」「稼ぐ農業を実現するんだ」という気持ちだけでネット販売をはじめたのです。

私がどのようにしてネットを活用し、生産・集客・販売ができるようになったのか話していきます。

もくじ

何がしたいのかわからない学生時代

日本に生まれて生きているであれば、高校や大学、専門学校などに行き、その後は就職することが普通かのようにいわれています。

私の家では父が会社員だったため、正確には祖父母が農業をしていました。私はもともと農家の後を継ぐつもりはありませんでした。両親に農家の後を継げと言われたこともありませんでしたし、関心もありませんでした。

農業は「きつい、汚い、かっこ悪い」といわれる代表的なもので、これは俗にいう3Kというものです。子供時代から私は実家が農家ということがかっこ悪いと思い、農業なんて絶対にやりたくないと思っていました。

とにかく田舎から出たい

むしろ中学や高校時代には、閉鎖的な田舎の環境が嫌で早く田舎から出て都会に出たいと思っていました。当時はとにかくここから出たいという一心で農業とは全く関係のない学校に進学し、念願の都会生活を送ることができました。

都会生活が始まると、伝統的な昔からのしきたりがなく自分が思うままに生活ができました。人があふれているので誰も人のことなど気にしていません。

これまでのような強いしがらみや干渉がなくなり、自由になったと思ったものでした。

その後は、製造の仕事をしたり販売の仕事をしたりしました。ただ、心のどこかで「自分は本当は何がしたいんだろう」と思っていました。少なくとも、今している仕事はずっと続ける仕事ではないなと考えていました。ただ、特にやりたいこともないのです。

仕事にやりがいも見つからず、飽きやすい自分はいろいろなバイトなどをしては辞めて、次の仕事をすることの繰り返しをしていました。

農業を継ぐと決心した先にある孤独

そのような生活のなか、いろいろあり農業を継ぐことになりました。

農業の現場では、高齢化や後継者不足などの問題が山積みになっています。平均年齢が65歳以上の農業の現場では、20代で農業を始める
ことが何か間違いかのように珍しいことです。

そして農業を始めてみると始めは覚えることばかりでした。農業は自分でいい作物を作れなければお金になりません。会社員のように毎月安定した給料をもらえることもありません。お金を稼ぐのも稼げないのも自分次第です。

農業をしていると、社会に出たと認識する機会もなければ、ひたすら作物と向き合う作業の連続で孤独なものでした。

さらに自然環境に影響され、年によって作物の出来が左右されてしまいます。いい物ができればいいですが、自然災害にあってしまえば売り上げが下がってしまいます。

台風や天候不順、降雹被害など自然災害を受けたときは、どうにもならない無力感となんともやりきれない想いをしたものです。

何度もくじけそうになった農業

このような厳しい農業の世界に自ら飛び込みましたが、何度農業をやめたいと思ったことかわかりません。

家族労働をしていると、とても視野が狭くなり農業を始めたころは、いろいろ挑戦しようと思っていた意欲も時間の経過とともに、低下してきました。

年々減り続ける農業者と年寄りだらけの田舎、市場価格の低迷などマイナスなことだらけです。

さらに、農業の販売形態にも疑問がありました。簡単にいうと、いくら農産物を生産して売っても儲からないのです。

青果物の種類にもよりますが、ざっくりと小売価格が100円の場合、私の業態ではスーパーが4割(40円)を取り、農協・卸が3割(30円)を取り、私の元には残り3割(30円)しか支払われません。

さらに、農協へ出荷するだけで自分の商品がどこで売られているのかも不明です。自ら値段を決めることも不可能です。値段が既に決定されており、商品を出荷しても総額の3割ほどしか手元に残らず、その中から肥料代や農薬代などを出していると利益がほとんどなくなるのです。

農業の現場は実際には、地道な作業の連続です。「ずっとこんな仕事が続くのか、大変なわりにお金にならない仕事だな。なんで俺は農業なんかしているんだ。他に自分が何かできることがあったんじゃないか」とずっと思っていました。

ネットの登場が農業を変える

そのようななか、時代はインターネットが急速に普及し始めていました。当時、友人がネットオークションであるものを販売し、軌道にのせていました。私は果樹を栽培していますが、「果物もネットオークションで売れるんじゃないか?」といわれ、半信半疑でやってみることにしました。

当時、ネットオークションは活発に始まったころです。ネット上で入札がされていき実際にはじめて販売できたときのうれしさは今でも覚えています。さらに評価がつくため、実際にお客様の声を聞くことができ真剣勝負と感じたものでした。

今までは、農業をしていて直接声を聞くことなどほとんどありませんでした。農家は直売をすれば、全部自分の手取りになるため、大きく利益をあげることができます。ただ、誰にどうやって販売したらいいのかそれまでは全く分からなかったのです。

それがインターネットによって可能になりました。ネットを使えば、農業は「生産するための創意工夫や販売してお客様へ届け美味しい物を届けて喜んでもらえる」というやりがいがあります。生産から流通、販売まで小さいながらも一連の業務を自分で考えて実行することができます。

念願のホームページを完成させる

インターネットを使えば一番難しい「集客」が可能になります。

インターネットの可能性を感じた私は、その後自分の農園のホームページを作ることにしました。当時はホームページビルダーしか初心者ができるものがなかったため、独学で作っていきました。

ただ自分でホームページを作ったこともないので、ネットで調べたり、本を読んだりしながら悪戦苦闘してイライラしながら完成させました。

昼間は畑でビジネスの音声を録音した音声を聞きながら作業をしました。日が沈むのが早くなる秋から冬の夜には、ホームページをコツコツと作っていきました。

こうしてなんとか自分のホームページを作成し、徐々にお客様が増えていきました。オークションのときのお客様も引き続き購入してくれている人もいます。

農家が自分でホームページを作成すれば価格決定権をもち、今までの2倍から3倍の売り上げを上げることができます。マーケティングやブランディングを学べば、今までの生産だけではない大きな可能性が開けます。

それだけでなく、顧客リスト(あなたの農作物を買ってくれた人)を活用すれば毎年リピーターが購入してくれて経営が安定してきます。これらをインターネットに組み込めば、集客を自動化し、流通を自分が握り、適正な価格で販売する農業経営が可能になります。

なによりお客様と繋がり、信頼関係を構築でき、喜んでもらうことができるようになります。

ネット販売が農業を変えた

ただ、ネット販売といっても、単にネット上に情報をアップしただけでは埋もれてしまいます。自分の考えや想いを明確にし、努力し続ける必要があります。

農業での日記を記しても意味がなく、読者(お客様)に刺さる有益な情報を提供しなければ意味がありません。そうすれば、半永久的に優良顧客を自動で集められるサイトを完成させることができます。

実際、私はこの方法によって商品単価をそれまでの1.5倍~2倍にしたにも関わらず、毎年多くの商品が売れるようになりました。また、3年ほどで利益もそれまでの3倍以上に跳ね上がることになりました。

農業のやりがいを再認識し、持続可能な儲かる農業を実践してください。汗水たらして日本の食料を生産する農家はもっと「儲かる」という視点が必要です。

農業をしている自分を過大評価するべきなのです。

農作業という単調な作業をしているだけでは面白くありません。ただ、そこから私は「どうすれば収穫量を上げることができるのか」「どうすれば儲かる農業ができるのか」を考え続けました。

ネットを使えば、たくさんの人の目に触れる機会がでてきます。お客様に直接販売するだけでなく、業者との取引が増えたり、新聞やテレビなどマスコミに取り上げられたり、今まで現場で農業をしていたときでは考えられないことが起きました。

私は特別大きな農家でもなく、人脈があるわけではありません。働き者でもなければ、コミュニケーションが得意なわけでもないのです。ただ、こんな私でもネットを使って情報発信したら大きな変化がありました。

農家が生産から情報発信をして販売するのは大変なことも多いです。ただ、有り余るほどの結果がまっています。少なくとも、お客様に非常に喜ばれながら、いまの収入を増やすことは驚くほど簡単です。

農家がネットを活用し、情報発信とネット販売をする方法については、私のサイト内ですべてを話ししています。