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農家が自分のウェブサイトをもつことで集客をすれば、お客様から直接注文を受けることができます。これによって自分で価格を決定でき、利益もかなり増えるので収入はかなりおおきくなります。

ただ、このときサイト作成に速効性を求めてはいけません。農業をすることとサイトを作ることは似ているからです。

農業をしていて、いきなり実がなり収穫することはできません。土地を耕し、苗を植え苗が成長し、ようやく実が結び収穫に向かいます。同じようにサイトを作っても、いきなりお客様が舞い込むわけではありません。まずは記事を作成し、地道に育てなければなりません。

いきなり収穫できないように、いきなりウェブ集客によってあなたの商品を販売することはできません。

すぐに結果を求めてはいけない

農業では品質の良い物を生産するために手間暇をかけ、毎日世話をしなければなりません。そうして実が肥大し、収穫を迎えることができます。これと同じように、サイト作成も手間をかけて育てていかなければいけません。

また、サイトは露出されなければ誰にも見てもらえません。ウェブサイトを作るだけでは意味がなく、アクセスを集めることで多くの人の目に留まるようにしてこそ、ようやく意味があるのです。知ってもらったり、見てもらったりしなければ存在しないのと同じだからです。

具体的には、検索エンジンからアクセスが集まるようにします。例えば、梨を販売したいと思った時「梨 地域名」「梨 品種名」「梨 通販」「梨 販売」「梨 産地直送」などのキーワードで、検索エンジンの1ページ目にでてこなければいけません。

検索エンジンがあって、そこからあなたのサイトが検索されないことには存在が気づかれないのです。

インターネットを使って情報発信を行うと日本全国からお客さんを集めることができます。場合によっては、海外から注文されることもあります。インターネットを活用すれば、身近にはいないお客さんを集めることができるのです。

お客様をどうやったら集められるか

農家にとって、「自ら集客する」ということについて普段あまり考えないかもしれません。販売先や手数料に不満がない場合はそれでもいいでしょう。しかし、少しでも不満があれば集客することを考えるべきです。今では個人が集客することができるようになったからです。

実際、私は自分で作った作物が自分で値段がつけられないことに不満がありました。工業社会では製造元であるメーカーが自分で価格を決めることが当たり前です。しかし、なぜか農業の場合は自分で価格を決めることが一般的ではありません。

むしろ、自分で値段を決めたり販売したりすることになかなか踏み切れない場合が多いのではないでしょうか。地方の農村では人間関係が密で、和を重んじる見えない同調圧力があります。これは昔からの日本に根付いている農耕民族の血だと思います。

特に農村地域では人と違うことをするには勇気がいることもあるでしょう。しかし、農村では常識なことも、一般社会では非常識ということもあります。「皆同じ」、「皆で一緒に」という共同体の文化では、絆が深くなるなどいいこともあります。しかし、わずらわしいことや新しい可能性が出てこないということでもあります。

ネットで集客することは誰にでもできる

ただ、そこで考え方を改めて一歩先に出れば、単なる農家では見えない世界を見る事ができます。

例えば、農協や市場などに出荷したときは「市場手数料」「経済連手数料」「農協手数料」などがあります。

他に物流費などもかかります。中間流通に多くのプレイヤーが関わると、そのしわ寄せが農家にいっているので、その結果農家の手取りが減ることになります。

しかし、インターネットを使って末端の消費者に自分で商品を販売すると、中間流通を全部省けるので手数料はゼロになります。物流費もお客様が送料として払ってくれるので、実質的な費用負担はゼロです。

中間流通を全部省いた結果、自分自身で小売価格を意識した価格設定ができるので農家の手取りは倍以上になります。

ウェブサイトを活用した集客というのは、一般企業であれば当たり前のように行われています。実際、サイト運営によるメロンの通信販売だけで年間1億の売上を出している人もいるほどです。

ネット集客は特別なものではなく、方法によっては誰でも可能なのです。

人脈がなくても集客、販売はできる

また、サイト運営をすれば人脈がなくても問題ありません。まさに私自身が、能力も人脈も何もありません。当時はただ、農村で農業をしているだけです。普通に生産して、普通に市場を通して販売しているだけです。

そこで販売方法を大きく変え、いまでは、顧客リスト(見込み客の人)が1000名を超すまでになりました。その中では1回しか購入していない方もいますが、何回も購入してくれる方もいます。こうしたお客様をどうやって集めたかというと、インターネットを活用して集客したり、そこから広げたりリアルの場に繋げたりしました。

私の農園は直売所などの店舗はなく、立地も決していいわけではありません。しかし、サイトを作成したことによって直接お客様を集客でき、商品をネットショップから販売しています。また、サイトの情報量が多かったり、お客様との関係性が築いたりできれば、わざわざ他県から出向いてくれて直接買いにくるようにもなります。

サイト集客とはいっても、ネットだけで完結するだけではありません。そこから庭先販売に繋げるなど、リアルの場に繋げていくことができるのです。むしろ、お客様からわざわざ楽しみながら来てくれることもあります。いまでは車でどこでも行けるので、あなたが付加価値の高い農作物を作っているのであれば、立地条件は関係ないということになります。

「自分の農園でしかできない価値は何なのか」「どうしたら喜んでいただけるか」考えていきましょう。どこにでもあるスーパーの販売方法ではなく、農場の生育する現場を見せましょう。土の香りや空気、設備、農業現場そのもの、農家としての生き方そのものなど、そこでしかない価値を見つけて情報発信していきましょう。

今では都市化が進み、農業の現場から離れた暮らしをしている人が多いため、こうした農園の取り組みは新鮮に映り、感動してくれることもあります。そこで収穫したての○○を試食してもらえばファンになってくれることでしょう。

自分でしかできないことに価値を見出す

例えば、ネットなどで話題の、人気の店であれば、わざわざその店へ行くことだけを目当てに出かけます。これが飲食店であれば、行列ができるでしょう。本質を追求し、本物を作っているならば、集客しなくても困ることはなくなります。勝手に人がやってくるからです。

逆に立地条件がよくても、美味しくなければ続けていくことは困難になるでしょう。今後、ますます繁盛する店と衰退する店の差は広がっていきます。

ただ、重要なのは、話題になるためには「積極的に外に向けて情報発信をする必要がある」ということです。これをしなければいい物を作っても知られることがないからです。誰にも知られなければ従来の出荷方法しかなく、今まで通り搾取されるだけで終わってしまいます。

どこでも買える農産物であっても、「この人から買いたい」「わざわざ買いに行きたい」と思わせなければなりません。そのためには、「鮮度」「農園の特徴」「こだわりの作り方」「農園の歴史」を含め、すべての情報を共有することが必要です。

これらの情報をダイレクトに消費者に伝えるのには、インターネットがとても効果的です。

これまで述べてきた通り、たとえ小規模農家であっても自分の媒体をもつことができ、そこへアクセスを集めることでお客様に対して「自分の農園がどれだけ素晴らしい取り組みをしているか」を直接訴えかけることができるからです。

ただ、情報発信して集客できるようになるまでには時間がかかります。これは苗を植えて収穫するまでには時間がかかるのと同じです。じっくり丁寧に手間暇かけるといい作物ができます。これと同じようにじっくり、丁寧に手間暇かけてサイト作成をすれば集客することができます。

まずは、結果を求めるよりサイトを育てるとことを意識しましょう。そうすれば、お客様を魅了するウェブサイトを構築でき、お客様との直接取引による販売を行えるようになります。