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有機農業に興味があった場合、実際に有機農家で研修する方法があります。新規就農を志す方は、有機農業がしたいと考える方も多いです。

しかし多くの農家は有機農業ではなく、普通に農薬や化学肥料を使う慣行農業の農家です。

新規就農で有機農業をしたいのならば「有機農家で研修」という方法が確実です。気軽に有機農業を体験できるものにWWOOF(ウーフ)という「有機農家に行って体験できる制度」があります。

WWOOF(ウーフ)は実際に有機農家のもとに行き、労働する代わりに食事と宿泊を提供してもらうシステムです。それではWWOOF(ウーフ)とはどのようなものでしょうか。詳しく見ていきます。

wwooFウーフとは?

農業体験と似たようなものにWWOOF(ウーフ)というものがあります。WWOOF(ウーフ)はWorld Wide Opportunities on  Organic Farms (世界に広がる有機農場での機会)の頭文字です。

「有機農業を核とする受け入れ先」と「お手伝いに行く、学びに行きたい」という人をつなぐ場になります。イギリスから始まったもので、オーストラリアやニュージーランドで発展してきました。海外にも50ヵ国以上の事務局があり、有機農業の週末作業というように世界中で使われています。また国をまたいで使われています。

有機農業は大型機械を使わなかったり、手作業が多かったりします。また農薬や化学肥料を使わないオーガニック農業や環境を意識した受け入れ側が多いです。「人間や動物にも優しい」「環境にも優しい」という考え方の受け入れ側が多いように感じます。受け入れ側をホストといい、体験する側をウーファーといいます。

ウーファーを体験してみて

私は以前、ウーファーとして有機農業の農家に1週間ほど経験したことがあります。ホスト側は食事や農法にとてもこだわりがあり、一般的な農家ではなかなか体験できない場だと感じました。

なぜなら、こうした農家は少数派なので身近ではあまり見られないためです。私が行った有機農家は肉をあまり食べず、玄米採食の考え方のところでした。野菜や果物を育てていて、市場を通して販売しているのではなく、すべて自分で販売していました。私が行ったときは日本人3人ほどが滞在していて、海外からも2名ほど来ていました。

ここは果樹園をやっていたり、野菜を無農薬で作っていたり、鶏を飼っていました。私が行ったときは鶏小屋を作る手伝いをしました。このように鶏を飼い、自分で小屋まで作り、卵を食べるというのは自給自足にも近いことができ、循環する農業は心地いいものです。

私は農業をしていますが、農業をしているといっても現代の市場流通型の大量生産方式の農業のため、オーガニックや循環型の有機農業とは全く異なります。

循環型の農業をしている有機農家は、経済優先の働き方ではなく、環境や持続性、安全性をとても重要視しているのだと感じました。そしてウーフの面白いところは、そこの農園主がとても魅力があり、ウーファーとしてやってくる人も個性的な人が多いということです。

今の農業は、昔では当たり前であった「自給自足的な百姓に近い農家」には程遠く、工業型農業になっています。大規模産地で単一作物を作る農業経営が多いからです。

例えば野菜であれば、ネギならネギばかり作っている、レタスだったらレタスばかり作っているというように、単一の作物を大量に作っています。

有機農業の場合、多品目の野菜を作っていることが多いため、現代で主流の「同じ品目の野菜を農薬や化学肥料を使い大量に生産する」という考え方とは対極にあるといえます。私は有機農家に実際に行って経験してみて、農業というより百姓に近いと思いました。

有機農業のウーフは国内、海外を問わない

ウーフは日本国内だけでなく、海外からも来られ、結構長期間滞在されていきます。ホストだけでなく、ウーフに来られる方は日本国内にいても海外に行ってバックパッカーをしているような雰囲気があり、面白いです。いろんな考え方の人間が集まるので、普段では決してない出会いがあります。

ウーフはお金のやり取りがあるわけではなく、農作業などの労働を提供する側のウーファーと受け入れ側のホストが食事や寝床を提供することで成り立つものです

募集している受け入れ先は無農薬や、無化学肥料、農場を核としたところから自然学校、治療院、玄米採食店、自然食品店、陶芸工房、宿などオーガニック思考をもったところがホストには多いです。ウーフは登録制です。登録費用を払うことにより、インターネットからホスト先を探すことができます。

ウーフで得るもの

WWOOFで得るものはやはり「有機農業」「人との出会い」「新しい考え方」です。海外への旅などでも同じですが、普段の生活の中ではなかなか出会うことがないような人と会うことができます。

旅の生活でホスト先に住み込み、食事もでて、たまの休みに観光もするというように、いつもと違う生活ができるというのが大きいです。

ウーフは有機農業が学べる

一般的な農薬や化学肥料を使った慣行農業ではない農業を学べるのがウーフの特徴です。有機農法、無農薬、無化学肥料栽培、自然栽培、循環式農業、鳥の平飼い、果樹園、ハーブ栽培などホスト先はいろいろあります。

農法としては、パーマカルチャー、コンパニオンプランツ、合鴨農法、EM菌農法、バイオダイナミック法、自給自足など、自然志向、オーガニック思考などの特徴があり生き方の観点からみても興味がある方は参加してみてはどうでしょうか。

このような特徴のある農業をしている方が多いので新しい驚きがあったり、生き方を考えさせられたりしたのがおもしろかったです。

WWOOFの参加の仕方

実際ウーフに参加してみたいと思ったら、ウェブサイトから問い合わせをすることになります。以下のよう流れになります。

1.https://www.wwoofjapan.com/main/index.php?lang=jp(ウーフジャパンへアクセス)

2.ウーファー申込書を送信する

3.登録費用を送信する

4.送信完了のメールを送る

5.登録完了の知らせが来る

6.会員ページでホストを選択する

7.WWOOFジャパンサイトから申し込みをする

8.ホストから回答が来る

9.承諾を受けた場合、開示リクエストをだしてホスト先の個人情報を知る

10日時と待ち合わせ場所を確認し、ウーファー許可証をもって出発

有機農業に興味がある場合、ウーフという「実際の農家に行って有機農業を気軽に経験できるシステム」があります。ウーフは泊まり込みで経験するため、農業だけでなく、人との交流や生活を体験する場でもあります。

有機農家は農業をして生活をしているところですが、普通の農家とは違い哲学や思想に独特なところがあります。そのため日常では経験できないことが体験でき、その考え方に触れることができます。

通常の生き方とは違う人生に興味があり、農業でも慣行農業ではなく、自然農法や有機農法に興味がある場合は一度経験してみてはいかがでしょうか。